NS相違でも確認できる|エックスサーバーで本番環境をローカル確認する方法(Mac対応)
結論:ネームサーバーが切り替わっていない(NS相違)状態でも、Macのhostsを使えばエックスサーバー上の本番環境をローカルで確認できます。
INDEX
はじめに
最近、サイバー攻撃や情報漏洩のニュースが増えた影響で、
メールとWebを分離したサーバー構成を求められるケースが増えてきました。
特に、
- メールは オンプレミスサーバー で厳重管理
- Webサイトは エックスサーバーなどの共用サーバー で運用
という構成は、制作現場でも珍しくありません。
ただ、この構成には
Web制作者なら一度は詰まるポイントがあります。
ドメインのネームサーバー(NS)を切り替えられない状態で、
本番環境をどうやって確認するか?
この記事では、
NS相違のままでもMacで本番環境をローカル確認する方法を、
WEB制作者向けの備忘録としてまとめます。
NS相違のままでもローカル確認はできる?
結論:できる
結論から言うと、
NS相違の状態でもローカル環境で本番確認は可能です。
ポイントは次の考え方です。
- 世界全体のDNS
→ まだオンプレミスサーバーを参照 - 自分のMacだけ
→ 強制的にエックスサーバーを参照
この「参照先のズラし」を作るために使うのが
hosts ファイルです。
今回想定する構成と前提条件
この記事では、次のような構成を想定しています。
- ドメイン
→ オンプレミスサーバー側で管理 - メール
→ オンプレミスサーバーで運用(暗号化・セキュリティ重視) - Webサイト
→ エックスサーバーで構築・公開予定 - ローカル環境
→ Mac
エックスサーバー側には、すでに
- ドメイン追加済み
- Webデータ(WordPressなど)設置済み
という状態を前提とします。
Web制作者がハマりやすいポイント
この構成でよくある悩みが次の状態です。
- エックスサーバー側では
サイトもWordPressも完成している - しかし
ネームサーバーはまだ切り替えられない - 本番切替前に
ちゃんと表示されるか最終確認できない
このまま本番切替を迎えるのは、正直かなり不安です。
hostsを使ってローカル確認する仕組み
hosts ファイルは、
「このドメインは、このIPを見に行け」
と、自分のMacだけに指示を出す仕組みです。
そのため、
- NS相違
- DNS未反映
- 本番切替前
といった状態でも、
ローカル環境だけで本番環境の確認が可能になります。
hostsを使ったローカル確認手順(Mac)
エックスサーバーのIPアドレスを確認する
まず、エックスサーバーの
サーバーパネル → サーバー情報から
IPアドレスを確認します。
※この記事では説明用に、以下のダミーIPを使用します。
123.45.67.89Macでhostsファイルを編集する
ターミナルを起動し、次のコマンドを実行します。
sudo nano /etc/hostsパスワードは Macのログインパスワードです。
hostsに追記する内容(サンプル)
例として、example.co.jp を確認する場合:
123.45.67.89 example.co.jp
123.45.67.89 www.example.co.jp- IPアドレス
→ エックスサーバーのIP - ドメイン
→ 実際に使用するドメインに読み替える
※ 既存の localhost 行などは変更しません。
hostsの保存方法(nano)
control + O→ Enter(保存)control + X(終了)
DNSキャッシュをクリアする
hosts を変更したら、必ずDNSキャッシュをクリアします。
sudo dscacheutil -flushcache
sudo killall -HUP mDNSResponder※ 成功しても 何も表示されません。正常動作です。
ブラウザで表示を確認する
ブラウザ(できればシークレットモード)で、
次のURLにアクセスします。
http://example.co.jp/SSL設定後であれば:
https://example.co.jp/👉 NS相違のままでも、エックスサーバー上の本番データが表示されます
「NS相違」「反映待ち」と表示されている場合
エックスサーバー管理画面で、
- NS相違
- 反映待ち
と表示されていても、
この方法でのローカル確認には影響ありません。
理由はシンプルで、
- NS相違
→ 世界向けDNSの話 - hosts
→ 自分のMacだけの話
この2つは 完全に別の仕組みだからです。
この方法が役立つ場面
- メールはオンプレミスで厳重管理
- Webだけ外部サーバーで運用
- 本番切替前に
表示・動作・WordPress挙動を最終確認したい
こうした案件では、
hostsを使ったローカル確認は必須スキルだと感じています。
本番切替後の注意点(重要)
ネームサーバーを正式に切り替えたあとは、
以下の hosts 記述は 必ず削除します。
123.45.67.89 example.co.jp
123.45.67.89 www.example.co.jp削除し忘れると、
- 自分だけ表示が違う
- SSL更新時に混乱する
- 将来のサーバー移行でトラブルになる
など、地味にハマります。
まとめ(WEB制作者向け備忘録)
- セキュリティ要件の高まりで
メールとWebを分離する構成は増えている - NS相違のままでも
ローカル環境で本番確認は可能 - Mac+ターミナル+hosts編集は
WEB制作者の実務スキルの一つ
※本記事では、IPアドレスおよびドメイン名は
説明用のダミー情報を使用しています。
実際の設定時は、ご自身の環境に合わせて読み替えてください。