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【建築写真ジャーナルVol.02】住宅会社の内観撮影|施工事例を魅力的に見せる方法

Hirose Hirose

住宅会社や工務店のホームページを見るとき、多くの方が最初に確認するのが「施工事例」です。

間取りや性能、設備なども住宅選びでは重要ですが、その会社がどんな家をつくっているのかを直感的に伝えてくれるのは、やはり写真です。

特にリビングやダイニング、キッチンなどの内観写真は、これから家を建てようとしている方にとって、そこでの暮らしを想像するための大切な情報になります。

だからこそ、内観撮影では単に「部屋全体が写っている写真」を撮ればよいわけではありません。広さ、光、素材、家具、窓から見える景色、部屋と部屋のつながりなど、その住宅ならではの魅力を一枚の写真の中でどう伝えるかを考える必要があります。

建築写真を撮影するときも、まずカメラを構えるのではなく、実際にその空間を歩きながら「この家で一番見せたいところはどこだろう」と考えるところから始めます。

株式会社フックでは、香川県を拠点に、徳島県・愛媛県・高知県を含む四国エリアで、住宅会社・工務店・設計事務所などの建築写真撮影を行っています。新築住宅の施工事例をはじめ、モデルハウス、店舗、オフィスなど、さまざまな建築・空間を撮影。今回は、そうした撮影経験をもとに、住宅の内観撮影で私が大切にしているポイントをご紹介します。

「広く見せる」ことが目的ではありません。

内観撮影というと、できるだけ広い範囲を一枚に収めるために、広角レンズを使うイメージがあるかもしれません。

確かに広角レンズは建築撮影には欠かせない機材です。しかし、広く写せば写すほど良い写真になるわけではありません。

広角レンズを使いすぎると、実際よりも部屋が極端に広く見えたり、画面の端にある家具が大きく伸びたりすることがあります。

写真としてはインパクトがあっても、実際にその住宅を訪れたときに「写真で見た印象と違う」と感じさせてしまっては、施工事例写真としては逆効果です。

そのため私は、できるだけ広く写すことよりも、その空間を自然に感じられる画角を選ぶことを大切にしています。

どこから撮ればリビングとダイニングの関係が分かるのか。どこまでキッチンを見せるのか。窓の外まで入れた方が設計の意図が伝わるのか。

カメラを数十センチ動かすだけでも、写真から受ける印象は変わります。

内観撮影では「何mmのレンズを使うか」だけではなく、どこにカメラを置くかが非常に重要です。

吹き抜けは「高さ」だけでなく「光」を撮る。

吹き抜けのある住宅を撮影するときも、単純に高い天井まで画面に入れればよいわけではありません。

吹き抜けを設ける理由には、開放感を生み出すだけでなく、高い位置から自然光を取り込んだり、1階と2階を視覚的につなげたりする設計上の意図があります。

そのため撮影では、天井の高さだけでなく、窓から入った光が壁や床にどう落ちているのかまで見ながら構図を決めていきます。

また、縦位置で撮影することで、横位置では伝わりにくい上下方向への広がりを表現できることがあります。

写真を見た人に「天井が高い」と説明するのではなく、写真そのものから開放感を感じてもらう。

これも建築写真で大切にしていることのひとつです。

内観撮影では「何時に撮るか」も重要です。

建築写真では、カメラやレンズだけでなく、撮影する時間帯も仕上がりを大きく左右します。

同じリビングでも、朝・昼・夕方では光の入り方がまったく違います。

大きな窓から柔らかな光が入る時間もあれば、床の奥まで光が伸びて、空間に立体感が生まれる時間もあります。

特に白い壁、無垢材、タイル、塗り壁などは、光の方向によって素材の見え方が大きく変わります。

そのため撮影前には、建物の方角や窓の位置、撮影する部屋などを確認しながら、どの時間帯にどの場所を撮影するかを考えます。

建築写真における自然光は、単に室内を明るく見せるためのものではありません。

設計や素材の魅力を立体的に見せるための重要な要素だと考えています。

人物が入ることで「空間」が「暮らし」に変わる。

施工事例では、建物だけを撮影するカットに加えて、人物を入れた写真を撮影することもあります。

人物が入るだけで、写真の中に自然なスケール感が生まれます。

そして、それ以上に大きいのが「暮らし」を想像しやすくなることです。

ダイニングで食事をする。窓辺で外を見る。キッチンに立つ。リビングで家族と過ごす。

そうした何気ない場面が一枚加わるだけで、「きれいな住宅の写真」だったものが、

「ここに住んだら、どんな暮らしができるだろう」と想像できる写真へ変わります。

住宅会社や工務店の施工事例で伝えたいのは、建物そのものだけではありません。

その住宅を通して実現できる暮らしまで伝えることが、建築写真の大きな役割だと思っています。

一枚の写真だけでは、その住宅の魅力は伝えきれない。

建築撮影では、リビングや外観などのいわゆる「メインカット」だけでなく、玄関、廊下、キッチン、寝室、水まわりなどもできるだけ丁寧に撮影します。

なぜなら、住宅の魅力は広いLDKだけにあるわけではないからです。

玄関に入ったときに正面に見える景色、キッチンからリビングへの視線、寝室の照明、造作家具の納まりなど、設計者や職人のこだわりは住宅のさまざまな場所に表れています。

こうした写真を残しておくと、一軒の施工事例から発信できる情報量も増えていきます。

ホームページの施工事例では全体像を紹介し、Instagramではキッチンだけを紹介する。別の日には照明や素材のディテールを投稿する。

一度の建築撮影でも、撮り方をあらかじめ設計しておけば、Webサイト・SNS・広告・パンフレットなどへ写真を展開することができます。

内観撮影では、撮影前の空間づくりも重要です。

キッチンの場合、家電や日用品をすべて取り除けばよいというわけでもありません。

あまりにも何もない状態にすると、モデルルームのようにきれいには見えても、実際の暮らしが想像しにくくなることがあります。

逆に物が多すぎると、設計や素材より生活用品に目が向いてしまいます。

何を残し、何を動かすのか。植物や食器、小物をどこに配置するのか。

画面の中に入る情報を整理することで、建築そのものの魅力がより伝わりやすくなります。

撮影現場ではファインダーを確認しながら、家具や小物を数センチ単位で動かすこともあります。

こうした小さな調整の積み重ねが、最終的な一枚の完成度につながります。


空間の魅力を伝える考え方は、住宅でも店舗でも同じです。

こうした考え方は、住宅撮影だけに限りません。

飲食店や美容室、ホテル、オフィスなどの店舗・施設撮影でも、基本的な考え方は共通しています。

その場所がどんな雰囲気なのか。どんな人に来てもらいたいのか。そこでどんな時間を過ごしてほしいのか。

空間を広く記録するだけではなく、その場所を利用する人が体験する価値まで写真で伝えることが重要です。

特に店舗では、ホームページやGoogleマップ、Instagramなどで写真を見てから来店を決める方も少なくありません。写真は、その空間をまだ訪れたことのない人にとっての「最初の体験」になります。

住宅でも店舗でも、撮影するときに考えているのは同じです。

「この場所の一番の魅力は何なのか」

それを整理して一枚の写真にすることが、建築撮影の仕事だと考えています。

撮影した写真は、住宅会社の「資産」になる

建築写真は、一度ホームページに掲載して終わりではありません。

施工事例ページはもちろん、InstagramやFacebookなどのSNS、Web広告、会社案内、パンフレット、採用サイト、営業資料など、さまざまな場面で活用できます。

そして、施工事例が増えるたびに質の高い写真が蓄積されていけば、それ自体が住宅会社・工務店のブランドをつくっていきます。

どの施工事例を見ても写真のトーンが揃っている。素材の質感が伝わる。光の使い方や暮らしの雰囲気まで感じられる。

そうした写真が積み重なることで、

「この会社は、こういう家をつくる会社なんだ」

というイメージが、お客様の中に少しずつ形成されていきます。

建築写真は、完成した建物を記録するためだけのものではありません。

撮影したその日から、ホームページやSNSでお客様に住宅の魅力を伝え続けてくれる、住宅会社にとっての大切なコンテンツ資産になります。

四国で住宅・建築写真の撮影をご検討中の企業様へ




株式会社フックでは、香川県を拠点に、徳島県・愛媛県・高知県を含む四国エリアで建築写真撮影を行っています。

住宅会社・工務店・設計事務所の施工事例撮影をはじめ、モデルハウス、店舗、オフィス、施設などの外観・内観撮影に対応しています。

また、撮影した写真を納品するだけではなく、Webサイト制作、SNS、広告、パンフレットなど、撮影した写真をどのように集客やブランディングへ活用するかまで考えられることも、制作会社である株式会社フックの特徴です。

「完成した住宅をきれいに残したい」という撮影はもちろん、「施工事例を充実させたい」「ホームページやInstagramで住宅の魅力をもっと伝えたい」といったご相談もお気軽にお問い合わせください。

建築撮影対応エリア
香川県|徳島県|愛媛県|高知県
※その他エリアについてもご相談ください。

【ご相談はこちら】
https://huk-creative-jam.com/contact/


建築写真ジャーナル

【Vol.01】建築写真は営業マンになる|住宅会社の施工事例写真で問い合わせを増やす方法
【Vol.02】住宅会社の内観撮影|施工事例を魅力的に見せる方法
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